株式会社マイナビ 就職情報事業本部
イベント運営推進部 WEBセミナー運営推進課 矢野様、イベント運営推進部 吉木様に伺いました。

企業と学生のマッチングにロゴスウェア製品を活用

弊社では従来から就職情報サイト「マイナビ」を通じて企業と学生のマッチングを図ってまいりましたが、2011年にはサービスラインナップにWEBセミナーが加わり、その際にプラットフォームとしてGigaCastを採用しました。現在ではマイナビサイト内で展開する「マイナビTV」や、500社規模にもなる合同会社説明会「マイナビ就職WEB EXPO」だけでなく、クライアント企業の会社説明会などにもGigaCastを活用しています。

配信では学生が質問をチャット入力、企業がそれに配信内で答えるという活発なコミュニケーションが行われ、学生の業界、企業理解や入社意欲醸成が図られています。
さらには録画型コンテンツにはSTORM（プレゼン型コンテンツ作成ソフト）、Libra（動画配信システム）も活用。学生がいつでも企業の説明を視聴できるメリットを最大限に活かしています。

顧客、運営部門からの要望をAPIで解決

WEBセミナーサービスが拡大するにつれ、「視聴URLを学生に配布する手間を無くしたい」「どの学生がどれだけ視聴したのかを、採用データベース上で確認したい」といった要望が上がってきました。
ロゴスウェア担当者に相談した結果、ロゴスウェアで用意されていたAPIを用いて、弊社システムとGigaCast等を繋ぎ、弊社クライアント企業はマイナビの操作だけで学生に視聴URLを配布したり、視聴ログを確認したりできるようになりました。
WEBセミナーを運営する弊社としても、視聴URLをクライアント企業に送信したり、GigaCastから取得した視聴ログとマイナビ会員情報と突き合わせしたり…といった作業から解放され、大幅な運営工数削減が果たされたと共に、マイナビの学生画面にも視聴URLを連携して、学生が迷うことなくWEBセミナーを視聴できるというUX改善も果たしています。

個人情報の提供無しにデータの紐付けを実現

「マイナビ」では大量の学生会員情報を所有しておりますが、それを外部システムに連携することは様々なリスクが伴います。
GigaCast等ロゴスウェア製品では視聴者を識別することができるので、識別された情報を弊社側で学生データベースと照合、誰がどれだけの時間視聴したのか、といった情報をクライアント企業の採用DBに反映しています。
その仕組みを作ることができれば、個人情報をシステム間で授受することなく連携ができるため、運用上も安全性が保たれています。

コロナ禍で変容した会社説明会事情にも対応

2020年に発生した新型コロナウィルスの流行により、企業の会社説明会や弊社主催合同会社説明会もオンライン化やハイブリッド化を余儀なくされましたが、ここでもあらかじめ用意されていたAPIを用いることで解決できました。多ければ1イベントで500～600件、年間で1万件以上にも上るGigaCastでのセミナー作成を、イベント出展を管理する既存システムでの1クリックで、正確に素早く実行できています。
また合同会社説明会終了後は、GigaCastからチャット履歴やレポートをダウンロードし、メールにて手動でクライアント企業に報告していましたが、ここもAPIにてセミナー終了後に自動で取得、クライアント企業の専用画面に反映するという代替を実現できました。

APIを利用するメリット

当たり前かもしれませんが、API仕様書がきちんと整備されており、弊社側協力会社開発担当も素早く理解し、実装することができました。
APIを実装するというイニシャルコストはかかるものの、一度組み込んでしまえばそれ以降はメンテナンスコストのみで済むので、多くの学生と向き合うクライアント企業も、多数の配信を行うWEBセミナー運営担当も、さらには我々開発・運用担当もそれぞれがかなりの負荷軽減となりました。
弊社のサービスは多岐に渡り、それに応じて取り扱うシステムも異なります。しかし、APIを利用することでシステムを問わずロゴスウェア製品と連携でき、サービス改善、業務改善に大きく寄与しています。